NeroAACエンコーダのオプション一覧

NeroAACエンコーダのオプション一覧をまとめ。
英語が読める or 慣れている人は、NeroAAC同梱のreadme.txt とか
公式チュートリアルの NeroAAC_tut.pdf を読んだ方が早いかも。

— ヘルプ/ファイルの入出力オプション —

-help
ヘルプを表示する。
ヘルプには、オプションの機能や使用方法が載っている(英語)
NeroAACに同梱してある readme.txt にも同じ内容が書かれている

-if
入力ファイル、もしくは入力ファイルパスを指定する

-of
出力ファイル、もしくは出力ファイルパスを指定する

品質・ビットレート制御オプション

-q
target quality モードを選択可能にする。
所謂 VBR ( Variable Bitrate / 可変ビットレート ) エンコード。
指定範囲は 0〜1 でデフォルトは 0.5。

Target Quality(VBR)モードの目安

[Quality]: [Bitrate]


0.05: 16 kbps
0.15: 33 kbps
0.25: 66 kbps
0.35: 100 kbps
0.45: 146 kbps
0.55: 192 kbps
0.65: 238 kbps
0.75: 385 kbps
0.85: 332 kbps
0.95: 381 kbps


-br
ビットレート指定。
bps(ビット毎秒) 単位 で値を指定する。kbps(キロビット毎秒) ではないので注意。
例えば 192kbps にする場合、192kbps = 192000bps なので -br 192000 と指定する。

-cbr
target bitrate (streaming) モードでビットレートを指定する
所謂 CBR (Constant Bitrate / 固定ビットレート) エンコード。
-br 同じく 192kbps にする場合は -cbr 192000
128kbps にする場合は -cbr 128000 等のように bps(ビット毎秒) 単位で値を指定する。

上記の quality/bitrate オプションをどちらも指定しない場合
デフォルト値である -q 0.5 でエンコードされる。

マルチパスエンコードオプション

-2pass
2pass でエンコードを有効にする。
ビットレートよりこっちが優先されるので容量が若干多くなる事がある。
-q を指定している場合(VBRエンコードモード)の場合このオプションは使えない。

-2passperiod
ビットレートを優先する2passエンコード。
デフォルト場合、値は 0 になっている。

高度な機能 / トラブルシューティング

-lc
AAC-LC ( AAC Low Complexity ) でエンコードする。
128kbps以上の中・高ビットレートで用いられる
CD楽曲などの一般的な楽曲を変換する場合はこれを選択する。

-he
HE-AAC (High-Efficiency AAC) でエンコードする。
48~80kbps 辺りの圧縮に最適。
低ビットレートでもMP3等の音楽形式と比べて高音質
高圧縮が必要な場合に用いる

-hev2
HE-AAC v2 (High-Efficiency AAC Version 2) にする。
18~32kbps 辺りの超低ビットレート向き。
AMラジオなど元から音質が良くないものを超高圧縮にしたいときに用いる。

-ignorelength
読み込んだファイルのWAVヘッダーシグナルを無視する
標準入力を使用するフロントエンドに便利

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